2020年10月28日(水)の22:00~22:30にNHK総合の「クローズアップ現代+」で「コロナ後の豊かな暮らしとは?見直される“小さな農業”」と題した番組が放映され、国連「家族農業の10年」が取り上げられました。
コロナ禍で食への関心が高まり、農家を支えようとネット産直を利用する消費者、30アールで年間1200万円を売り上げる小さな農業、東京の新規就農者グループ東京NEO・FARMERSが取り組むCSA(地域支援型農業)、石川県羽咋市で自然栽培を学べる「のと里山農業塾」、新規就農者の受け入れによる耕作放棄地の解消と地域活性化、半農半Xとしての半農半サーフィンの暮らし、満員電車の通勤をやめて手に入れたゆとりある豊かな暮らし等、価値観が変化する時代において注目される「小さな農業」の今が紹介されました。
そして、FAO駐日連絡事務所の日比絵里子所長が登場し、持続可能な農業の実現において家族農業が重要な役割を果たすと強調しました。国連「家族農業の10年」も紹介され、持続可能な開発目標(SDGs)の文脈からも家族農業が再評価されていること、同時に日本では高齢化や農業生産者の減少、食料自給率の低下等の課題に直面していることも取り上げられました。決して楽観できない状況もありますが、番組のVTRで示されたように希望の種があちこちで芽吹いています。
FFPJ常務理事の関根佳恵氏(愛知学院大学准教授)もリモート出演で登場し、持続可能な社会をつくるためには小規模・家族農業に対する政策的支援の強化と社会的評価を高めていくことが必要だと語りました。
概要
NHK総合 クローズアップ現代+「コロナ後の豊かな暮らしとは?見直される“小さな農業”」
放送日時:2020年10月28日(水) 22:00~22:30
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4476/index.html