メルマガ、持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第5号】を発行しましたので、ご覧ください。
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)とは
国連の呼びかけに呼応して、2019年6月に設立した市民団体です。国連「家族農業の10年」の行動計画を普及・啓発するため、国内における家族農林漁業を中心とした食料・農業・農村関連政策を提言し、国際社会が目指す「持続可能な社会の実現」に寄与する活動を行なっています。(FFPJはFamily Farming Platform Japanの略です)
メニューはこちらです。
- 連続講座第5回は7月27日オンラインシンポ「若手農林漁業者の提案!」
- 第4回FFPJ総会を5月30日に開き、今後の活動方針などを決めました
- 新たな「森林・林業基本計画」に対しFFPJが意見書提出
- 国際社会の動きを追う ホームページ掲載記事から
◆つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から
(1)映画上映会&トークイベント『できるーセ・ポシブル』
(2)シンポジウム「復興開発」がおしつぶしてきたものは何か?
(3)農政ジャーナリストの会研究会「脱炭素社会に向けた日本農業の針路」
◎編集後記
1.連続講座第5回は7月27日オンラインシンポ「若手農林漁業者の提案!」
毎回好評の家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)のオンライン連続講座。第5回は7月27日(火)17時から「若手農林漁業者の提案!—日本から世界へ発信する持続可能な農と食—」と題し、FFPJの会員である4名の若手農林漁業者が、日本から世界にむけて、持続可能な農と食のあり方について発信したいことを語って頂きます。日本のこれからの農林漁業の展望について、ぜひご一緒に考えましょう!
参加ご希望の方は、下記の「講座参加申込」のフォームからお申し込みください。定員100人、参加費は1000円。申し込み締切は7月23日(金)まで。申込者には講座の前日までにオンライン参加の案内をお送りいたします。
FFPJ連続講座第5回(オンラインシンポジウム)
「若手農林漁業者の提案!—日本から世界へ発信する持続可能な農と食」
日時:7月27日(火)17:00ー19:00
方法:オンライン(Zoom)
パネリスト:
小川美農里さん(チャルジョウ西会津農場・福島県)
杵塚歩さん(ちぃっとらっつ農舎・静岡県)
天野圭介さん(ONE TREE・静岡県)
澤大輔さん(千葉県沿岸小型漁協)
参加費:
一般当日参加・Youtube後日配信:1,000円
FFPJ個人会員と会員団体の会員当日参加・Youtube後日配信:800円
学生と18歳以下当日参加・Youtube後日配信:無料
参加人数:先着100名
◎パネリストの詳しいプロフィールやお申し込み方法はこちらのFFPJのウェブサイトをご覧ください。
ウェブサイトの下方に「お申し込み」(緑地に白抜き文字)とありますので、クリックしてください。そうするとイベント管理サービスのPeatix(ピーティックス)のサイトに飛びます。今回のシンポジウムについてはこちらからお申し込みください。
◎FFPJのサイトを経由せずにPeatixのイベントサイトから直接申し込むこともできます。その場合はこちらからお申し込みください。
申込締切:7月23日(金)まで
なお、ウェブサイトには、プログラムの詳細やパネリストの資料などを今後アップロードしていく予定です。
▼ 好評だった第3回講座の記録とビデオを配信中
FFPJ第3回オンライン連続講座は「みどりの食料システム戦略と有機農業」をテーマに5月30日に開かれました。講師はFFPJの久保田裕子常務理事が務めました。久保田さんの講演の要旨と録画ビデオはこちらからご覧ください。
第4回講座は6月25日に「日本の沿岸小規模漁業の現状と課題」をテーマに、二平章さん(FFPJ副代表/JCFU全国沿岸漁民連絡協議会事務局長)が話されました。講座の記録・録画はまもなくFFPJのホームページに掲載予定です。
2.第4回FFPJ総会を5月30日に開き、今後の活動方針などを決めました
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)の第4回総会を、5月30日にオンラインで開催されました。2019年6月設立以来、第1期(2年間)の活動総括と今後の方針(案)が提起され、活動を通じて農林水産業のあり方を、企業化・大規模化一辺倒から、家族経営、小農、アグロエコロジー重視へ転換することを求めた活動の経過や、引き続き活動の趣旨と意義を訴えていくことなどが確認されました。
提案された議題はすべて全会一致で承認されるとともに、参加者から、地域版の家族農林漁業プラットフォーム結成や各地の取り組みが報告されました。
総会の報告はこちらに掲載されています。
3.新たな「森林・林業基本計画」に対しFFPJが意見書提出
政府は6月15日に、20年後を見通した新たな「森林・林業基本計画」を決定しました。2030年の木材供給量を4割増とすることや、森林の二酸化炭素の吸収機能強化、公共建築物への木材活用促進などが明記されています。
閣議決定された基本計画はこちらです。
これに対し、FFPJでは6月2日に意見書を提出。この中で、小規模・家族経営や自伐型林業の重視、小規模バイオマス発電によるエネルギーの地産地消、「No Net Loss, Net Gain」の原則の順守、林業を環境産業と位置づけた関連制度の見直し、森林施業の大規模化よりも流域単位の施業、自伐型林業を学ぶ機会の充実、林産物の多様な利用促進などを求めました。
提出した意見書はこちらからご覧ください。
4.国際社会の動きを追う ホームページ掲載記事から
FFPJのホームページには、国際社会の動きを追うため、国連食糧農業機関(FAO)の「家族農業の知のプラットフォーム」から配信されたニュースレターをFFPJが独自に翻訳して掲載しています。世界中から家族農業に関する情報が集められています。
最近の掲載文からいくつかご紹介します。原文へのリンクもあります。
◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から
さまざまな団体の情報コーナーです。イベント予定などを掲載します。お問い合わせ等は各団体に直接お願いします。また、情報の提供も歓迎します。
(1)映画上映会&トークイベント『できるーセ・ポシブル』
●フランス人カップルが日本で見つけた持続可能な社会像とは?
【主催】国際環境NGOグリーンピース
【日時】7月10日(土)9:30ー12:00(映画上映後にゲスト・トーク)
【開催方法】オンライン(Zoom)
【参加費】通常チケット 1200円
甚大な被害をもたらした2011年3月11日の東日本大震災。これまでのライフスタイルを見直し、よりエコロジカルで持続可能な暮らし方に移行した日本人は少なくありません。これらの変化に熱視線を注ぎ、日本中を旅した30代の若いフランス人カップルがいます。日本とエコロジーが大好きなマチルダとジョナサンです。将来、持続可能な生活をすることを心に決めている彼らは、エコロジカルな暮らしの実践者たちに会うため、8ヶ月もの間、ボランティアしながら日本を縦断することを決意します。
予告編はこちら
詳細はこちら
(2)シンポジウム「復興開発」がおしつぶしてきたものは何か?〜パンデミックと五輪の災厄下で問い直す」
【主催】特定非営利活動法人 アジア女性資料センター
【日時】7月11日(日)14:00ー16:30
【開催方法】オンライン(Zoom)
【スピーカー】
井谷聡子さん(関西大学文学部准教授)
武藤類子さん(原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)共同代表)
元橋利恵さん(大阪大学大学院人間科学研究科助教)
【参加費】一般1000円
緊急事態宣言が延長され、生存すら脅かされている人たちが報道されています。コロナ災害が直撃したのは非正規の7割を占める女性であり、性差別大国・日本の構造自体は不問のまま、いま、東京五輪が強行されようとしています。また、2011年東日本大震災・東京電力福島原子力発電所事故後の被災地では、女性不在、男性中心の意思決定で「復興」政策が進められてきました。
この10年間私たちが正面から向き合うことなく怠ってきた問題、「復興開発」が押しつぶしてきたものはなにかについて、パンデミックとオリンピック・パラリンピックの災厄下で問い直し考えます。
詳細はこちら
(3)農政ジャーナリストの会研究会「脱炭素社会に向けた日本農業の針路」
第1回 「欧州農政からみた農業グリーン化の展望」
【主催】農政ジャーナリストの会
【日時】7月15日(水) 18:00ー19:30
【開催方法】オンライン(Zoom)
【講師】平澤 明彦・農林中金総合研究所執行役員基礎研究部長
【参加費】一般1000円
地球温暖化対策が喫緊の国際的課題となる中、日本の菅義偉政権も2050年までに温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ「カーボンニュートラル」を達成する目標を掲げました。30年までに排出量を23年度比で46%削減するという高いハードルも設定されています。農林水産省は、今年5月に「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
農政ジャーナリストの会では、同戦略を軸に脱炭素社会の構築に向けた日本農業の課題を考える連続研究会を開きます。
第1回は、農林中金総合研究所の執行役員基礎研究部長、平澤明彦氏を招き、欧州(EU・スイス)の「グリーン化」の流れを踏まえつつ、日本における今後の環境農業政策を展望していただきます。どなたも参加出来ます。
【申込方法】参加希望者はこちらの申し込みフォームから登録してください。
詳細はこちらをご覧ください。
◎編集後記
7月27日に開かれるFFPJ連続講座第5回のオンラインシンポジウム「若手農林漁業者の提案!」は、ユニークな経歴を持つ方々が登場。医療・教育・農業などを連携させた暮らしを目指して活動中の小川美農里さん。無農薬のお茶などをつくり、農業を通して人と自然をつなぐ活動にも取り組む杵塚歩さん。商社で海外を渡り歩いた後、有機農業を学び持続可能な林業をめざす天野圭介さん。澤大輔さんは親のあとを継ぎ、現在は漁船の船頭を務める期待の若手漁業者。
実は、この4人は、今年の10月に予定されている、国連食糧農業機関(FAO)の世界食料フォーラム(WFF)の中で開かれる「国際若者会議」にFFPJから参加予定です。WFFについては詳細が決まりましたら、このメルマガでもご紹介しますが、そのプレイベントとして開かれる27日のシンポにぜひ、多くの方のご参加をお待ちしています。
すっかり定着したFFPJの連続講座ですが、8月はお休みして、9月3日(金)19:30から、家族農林漁業プラットフォーム・古座川(和歌山)の活動や地域・流域の抱える問題などを報告していただく予定です。詳細が決まりましたらホームページに掲載しますので、こちらもお楽しみに!(市)
発行
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン 事務局
〒173-0025 東京都板橋区熊野町47-11 2F 農民運動全国連合会気付
Tel: 03-5966-2224 Fax: 03-5966-2226
E-mail: info@ffpj.org URL: https://www.ffpj.org
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