2021年2月、世界農村フォーラム(WRF)は、欧州連合(EU)の国際パートナーシップ総局(INTPA)が資金提供した「国連『家族農業の10年』(UNDFF)(2019-2028年)の枠組みの中で持続可能な食料システムに向けて家族農業を強化するための有効な政策環境の開発」プロジェクトを開始しました。
このプロジェクトの最終的な目標は、持続可能で、包括的かつ回復力のある食料システムの実現に貢献し、SDGsの実施において主導的役割を果たすことで、家族農業の独自の可能性を解放することです。この目的のために、プロジェクトは家族農業を強化するために有効な政策の策定を模索し、国連「家族農業の10年」の行動計画の策定を通じ、国家レベルでの国連「家族農業の10年」アジェンダの実施を促します。
このプロジェクトは、公募制のチャレンジ基金を通じて、12か国(アジア:フィリピン、インドネシア、キルギス共和国)、アフリカ(シエラレオーネ、ケニア、トーゴ、コートジボワール、コンゴ民主共和国)、ラテンアメリカ(エルサルバドール、パラグアイ、ペルー、エクアドル)で、国連「家族農業の10年」の国内行動計画の策定と実施を促進し、家族農業全国会議(NCFF)を支援します。
このプロジェクトは、45の家族農業全国会議(NCFF)のネットワークと、世界中の家族農業の発展に関与する他の多数の主体(家族農家の組織、NGO、学界、政府機関、国際機関)との間の協働と知識の共有を促進します。3回の地域交流会議(アフリカ、アジア太平洋、ラテンアメリカ、カリブ海)と1回のグローバル交流会議が開催されます。 持続可能な食料システムを実現するための家族農業の役割についての認識を高め、協働するために作られた資料も詳しく説明されます。
最終的に、世界農村フォーラム(WRF)は、国連「家族農業の10年」の枠組みの下で、家族農業と持続可能な食料システムに関するハイレベルの国際会議を2021年11月に開催し、持続可能で、包括的かつ回復力のある食料システムの実現における家族農業の関与強化を国際的な議題として取り上げます。
私たちは、これらの行動により、家族農家と国連「家族農業の10年」を、持続可能で包括的かつ回復力のある方法で食料システム変革の中心に位置づけられると確信しています。
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翻訳:家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)