メルマガ、持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第11号】を2022年8月10日に発行しました。
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)とは
国連の呼びかけに呼応して、2019年6月に設立した市民団体です。国連「家族農業の10年」の行動計画を普及・啓発するため、国内における家族農林漁業を中心とした食料・農業・農村関連政策を提言し、国際社会が目指す「持続可能な社会の実現」に寄与する活動を行なっています。(FFPJはFamily Farming Platform Japanの略です)
メニューはこちらです。
1.連続講座第17回は8月19日に「小さな生協の大きな挑戦—食肉加工を通じた食の自給と地域福祉」
2.6月の講座「秀明自然農法ネットワークー日本と海外の取り組みー」の記録を掲載
3.7月の講座「韓国の無償給食はなぜ実現できることになったのか」の記録も掲載しました
4.「みどりの食料システム法」に対し、FFPJがパブコメを提出
5.FAO制作動画「家族農業:アジアの未来」の日本語字幕をFFPJが作成
6.国連「家族農業の10年」に関するアジア太平洋地域対話集会にFFPJ参加
7. 関根佳恵さん監修『家族農業が世界を変える』が学校図書館出版賞受賞!
◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から
(1)日消連主催・オンライン連続学習会(第8回)「小学校にゲノム編集トマト苗を配布?〜市民の動きが地域を変える」
(2)展示会「第24回・ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」
(3)秩父地域自伐型林業フォーラムー地域の豊かな森林を活かし地域のなりわいを創るー
(4)雑穀サミットin にし阿波
(5)持続可能な畜産物生産に関する全国セミナー
◎編集後記
1.連続講座第17回は8月19日に「小さな生協の大きな挑戦—食肉加工を通じた食の自給と地域福祉」
毎回好評の家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)のオンライン連続講座。第17回は「小さな生協の大きな挑戦—食肉加工を通じた食の自給と地域福祉」と題して、8月19日(金)19:30?21:00にお届けします。講師は、仙台市にある「生活協同組合あいコープみやぎ」の代表理事常務の吉武悠里さん。昨年、食肉加工場を建設し、畜産農家から仕入れた豚や牛のお肉を、自分たちの手で加工して食べる活動の意義を紹介します。 参加ご希望の方は、下記の「講座参加申込」のフォームからお申し込みください。定員100人、参加費は無料。申し込み締切は8月17日(水)まで。申込者には講座の前日までにオンライン参加の案内をお送りいたします。
FFPJ連続講座第17回「小さな生協の大きな挑戦—食肉加工を通じた食の自給と地域福祉」
日時:8月19日(金)19:30ー21:00
方法:オンライン(Zoom)
講師:吉武悠里さん(生活協同組合あいコープみやぎ代表理事常務/商品部長)
参加費:無料
参加人数:先着100名
◎パネリストの詳しいプロフィールやお申し込み方法はこちらをご覧ください。
ウェブサイトの下方に「参加お申し込み」(緑地に白抜き文字)とありますので、クリックしてお申し込みください。
申込締切:8月17日(水)まで
2.6月の講座「秀明自然農法ネットワークー日本と海外の取り組みー」の記録を掲載
6月17日に開いたFFPJオンライン連続講座第15回「秀明自然農法ネットワークー日本と海外の取り組みー」は、FFPJ理事で、秀明自然農法ネットワーク理事の小山昌英さんが、秀明自然農法の特徴や実践内容、流通や食育活動、自然農法と精神性などについて説明されました。 小山さんの講義の記録(文書および録画)はこちらからご覧ください。
3.7月の第16回講座「韓国の無償給食はなぜ実現できることになったのか」の記録も掲載しました
7月15日の第16回講座「韓国の無償給食はなぜ実現できることになったのか」は、ソウル市在住の「地域ファシリテータ」の姜乃榮(カン・ネヨン)さんが、小中高校、特殊学校のすべてで行われている給食無償化や、ソウルはじめ多くの地域で拡大する「親環境農産物(有機農産物)」を使った給食がどのように進んだのか、市民運動や農民運動について詳しく解説されました。 カンさんの講義の記録(文書および録画)はこちらからご覧ください。
4.「みどりの食料システム法」に対し、FFPJがパブコメを提出
農水省が提唱する「みどりの食料システム戦略」を進めるため、今年4月に「みどりの食料システム法」(略称)が成立、7月1日に施行されました。2030年までを目標に、化学農薬使用量を10%低減、化学肥料使用量を20%低減、有機農業の取組面積を6.3万 haに拡大するため、自治体の基本計画策定、税制や融資の取り組みなどを規定しています。しかし、「環境と調和のとれた農業」として「水耕栽培」が含まれるなどの問題点も指摘されています。
これに対しFFPJでは、小規模な家族農林漁業への支援、小規模農家や個々の自立農家への配慮、個別有機農家の連携組織による「広域的な取組み」、「水耕栽培」を入れないこと、ゲノム編集を含む遺伝子操作技術の禁止、などを求め8月9日に意見書を提出しました。
FFPJのパブコメはこちらからご覧ください。
5.FAO制作動画「家族農業:アジアの未来」の日本語字幕をFFPJが作成
国連食糧農業機関(FAO)制作の動画「家族農業:アジアの未来」の日本語字幕付き版を、FAO監修の下でFFPJが作成しました。動画(16分11秒)は、世界の食料システムの安定性と将来が家族農家にかかっているとし、その可能性を引き出す政策が重要だと指摘しています。フィリピン、インドネシア、ネパールでの家族農業支援の実践例も紹介されています。 動画はこちらからご覧ください。
6.国連「家族農業の10年」に関するアジア太平洋地域対話集会にFFPJ参加
6月29日に「国連『家族農業の10年』に関するアジア太平洋地域対話集会」がオンラインで開催されました。FFPJ常務理事の関根佳恵さん(愛知学院大教授)が日本代表として出席しました。集会には国際機関、各国政府、農業団体、NGO等から150名超が参加し、アジア太平洋地域における2019ー21年の3年間の成果と課題が共有されました。 集会の概要報告はこちらからご覧ください。
7.関根佳恵さん監修『家族農業が世界を変える』が学校図書館出版賞受賞!
FFP常務理事の関根佳恵さん(愛知学院大学教授)監修・著の『家族農業が世界を変える』(全3巻・かもがわ出版)が第24回学校図書館出版賞を受賞しました。同賞は学校図書館向け図書の優良企画を表彰するものです。なお、同書については、本メールマガジンでも紹介してきました。 関根佳恵さんのコメントやコラム執筆者の「推薦のことば」はこちらから。
◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から
さまざまな団体の情報コーナーです。イベント予定などを掲載します。お問い合わせ等は各団体に直接お願いします。また、情報の提供も歓迎します。
(1)日消連主催・オンライン連続学習会(第8回)「小学校にゲノム編集トマト苗を配布!?ー市民の動きが地域を変える」
【主催】特定非営利活動法人 日本消費者連盟(日消連)
【日時】8月19日(金) 14:00ー16:00
【開催方法】 オンライン(Zoom)
【登壇者】講師:久田徳二さん(北海道食といのちの会代表)
報告:原野好正さん(日消連・食の安全部会)
【参加費】非会員500円、会員無料
日本では、ゲノム編集技術を使った高ギャバトマト、肉厚マダイ、成長の早いトラフグと、次々にゲノム編集食品が次々に登場しています。日消連の連続講座の第8回では、ゲノム編集と切っても切れない特許問題、ゲノム編集トマト開発企業による小学校等への苗の無償配布、海外におけるゲノム編集操作食品を取り上げます。
*詳細はこちら⇒ https://nishoren.net/flash/17398
(2)展示会「第24回・ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」
【主催】(一社)大日本水産会
【日時】8月24日(水)ー26日(金)10:00ー17:00
【会場】東京国際展示場 “東京ビッグサイト” 東館
【参加費】無料(案内状もしくは来場WEB事前登録証持参が必要)
1999年の第1回開催以来、国内唯一の「水産見本市」として、日本全国から水産・食品バイヤー、水産関係者を集めて開かれてきました。
*詳細はこちら⇒ https://seafood-show.jp/japan/top/
(3)秩父地域自伐型林業フォーラムー地域の豊かな森林を活かし地域のなりわいを創るー
【主催】秩父地域森林林業活性化協議会
【日時】8月27日(土) 13:00ー15:30
【会場】秩父宮記念市民会館(秩父市熊木町8−15)
オンライン配信もあります。*どちらも事前申込み
【内容】「小さな林業の大きな可能性〜地方創生と土砂災害防止のカギ『自
伐型林業』」 中嶋健造さん(NPO法人自伐型林業推進協会代表理事)
事例紹介、パネルディスカッション
【参加費】無料
「自伐型林業」は、適正な規模の森林の管理を自ら行う自立・自営の林業で、負荷を小さく抑え、環境を保全しながら経済的自立を目指しています。秩父地区の約8割を占める豊富な森林を有効活用し「地域のなりわい」を創出し、地域の元気をとりもどすため「自伐型林業」を一緒に考えてみませんか?
*詳細はこちら⇒ s
(4)雑穀サミットin にし阿波
【主催】徳島剣山世界農業遺産推進協議会
【日時】8月29日(月)14:00ー17:20
【場所】東祖谷歴史民俗資料館(徳島県三好市東祖谷京上14番地)ほか
【内容】基調講演:「雑穀の歴史と現状」倉内伸幸さん(日本雑穀協会雑穀
研究会会長)
基調報告:「世界農業遺産から子どもたちが学ぶこと」
その他に事例報告、パネルディスカッション
徳島県西部の「にし阿波」では古くから雑穀など多様の作物を栽培。2018年3月にFAOの世界農業遺産に認定されています。遺伝資源を守り、食文化と持続ある地域の形成に向けた取り組みを紹介します。
(5)持続可能な畜産物生産に関する全国セミナー
【主催】日本草地畜産種子協会
【日時】8月30日(火) 13:30ー16:50
【開催方法】オンライン(Zoom)
【参加費】無料
【内容】基調講演:「持続可能な土地利用型の家畜生産システムについて」
河合正人さん(北海道大学准教授)。ほかに情勢報告、情報提供等
今後日本で持続可能な畜産物生産を行うには、高齢化等に起因した畜産経営の労働力不足や、過度に輸入飼料に依存した生産システムからの脱却が求められています。持続可能な畜産物生産の拡大を考えます。
◎編集後記
関東地域では記録的に早い6月中の梅雨明けの後も不安定な天気が続き、さらにこれまでにないような猛暑になっています。しかし、各地では豪雨災害も多発しています。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
「これまでに経験したことのない」という枕詞がすっかり定着していますが、自然を無視した開発や森林の大規模伐採、水田の縮小・荒廃など、家族農林漁業の軽視も原因のひとつではないでしょうか?
7月15日のFFPJの連続講座は、韓国で進んでいる有機食材による無料の学校給食の取り組みを、韓国の活動家が直接話をされました。関心が非常に高く、これまでの連続講座で最も多い参加がありました。「給食は人権だ」というお話に、日本との差が大きいことを痛感させられました。
FFP常務理事の関根佳恵さん監修・著の『家族農業が世界を変える』が学校図書館出版賞を受賞したことをご案内しましたが、皆さんの地域の図書館にそろえていただけるよう、ぜひリクエストをしてみてください。(市)
[発行]
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン 事務局
〒173-0025 東京都板橋区熊野町47-11 2F 農民運動全国連合会気付
電話 03-5966-2224
ファクス 03-5966-2226
メール info@ffpj.org
▼ このメルマガに関するご意見・ご要望、または、転載を希望する場合は、上記の電話またはホームページのお問い合わせからお願いします。