メルマガ、持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第12号】を2022年10月14日に発行しました。
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)とは
国連の呼びかけに呼応して、2019年6月に設立した市民団体です。国連「家族農業の10年」の行動計画を普及・啓発するため、国内における家族農林漁業を中心とした食料・農業・農村関連政策を提言し、国際社会が目指す「持続可能な社会の実現」に寄与する活動を行なっています。(FFPJはFamily Farming Platform Japanの略です)
メニューはこちらです。
1.8月の講座「小さな生協の大きな挑戦ー食肉加工を通じた食の自給と地域
福祉ー」の記録を掲載
2.速報 11月18日の講座は「宝の海を返せ!ー有明海異変と諫早湾干拓事
業ー」(仮題)を開催
3.国連「家族農業の10年」の第1回世界フォーラムについての報告
4.「SDGs実施指針に関するパートナーシップ会議2022」(第1回)参加報告
5.「全国オーガニック給食フォーラム〜有機で元気!〜」が10月26日開催
6.有機農業運動のリーダーが相次いで逝去されました
◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から
(1)オンライン上映会「静かな汚染、ネオニコチノイド」
(2)OKシードプロジェクト「ゲノム編集トマト苗配布問題に関する
全国交流会」
(3)展示会「アグロ・イノベーション2022」
(4)ほぼ10分でわかる動画「アルプス(ALPS)処理水海洋放出問題」
◎編集後記
1.8月の講座「小さな生協の大きな挑戦ー食肉加工を通じた食の自給と地域福祉ー」の記録を掲載
FFPJオンライン講座第17回「小さな生協の大きな挑戦ー食肉加工を通じた食の自給と地域福祉ー」が8月19日に開催されました。講師は、生活協同組合あいコープみやぎ代表理事常務(FFPJ理事)の吉武悠里さん。食肉加工や農福連携に取り組むあいコープみやぎの挑戦について語りました。吉武さんの講義の記録(文書および録画)はこちらからご覧ください。
2.速報 11月18日の講座は「宝の海を返せ!ー有明海異変と諫早湾干拓事業ー」(仮題)を開催
FFPJオンライン講座の第19回は「宝の海を返せ!—有明海異変と諫早湾干拓事業—」(仮タイトル)と題し、防災機能強化と農地造成のためとして、1989年に着工した長崎県有明海内の諫早湾における国営干拓事業による漁業への影響などについて取り上げます。10月下旬頃に講座の案内がありますので、ご期待ください。
日時:11月18日(金)19:30ー21:00
タイトル(仮):宝の海を返せ!—有明海異変と諫早湾干拓事業—
講師: 陣内孝之さん(有明海・漁民市民ネットワーク)
3.国連「家族農業の10年」の第1回世界フォーラムについて報告
10月19日(月)から22日(木)にかけて、国連「家族農業の10年」の第1回世界フォーラムが、国連食糧農業機関(FAO)と国際農業開発基金(IFAD)の共催によりオンラインで開催されました。2019年に始まった国連「家族農業の10年」のこれまで成果が共有され、次の活動期間で重視すべき方針や技術的側面が議論されました。日本から参加した関根佳恵FFPJ常務理事から報告が寄せられました。
報告はこちらからご覧ください。
4.「SDGs実施指針に関するパートナーシップ会議2022」(第1回)参加報告
7月27日にオンラインで開催された「SDGs実施指針に関するパートナーシップ会議2022」(第1回)に参加したFFPJ常務理事の池上甲一さん(近畿大学名誉教授)から参加報告が寄せられました。会議は、2023年に行われる「SDGs実施指針」の改訂に向けて提出する円卓会議の「提言」にできるだけ多数の人と幅広い分野からの声を集めて反映することを目的に開かれました。
報告はこちらからご覧ください。
5.「全国オーガニック給食フォーラムー有機で元気!ー」が10月26日開催
子どもたちに安心・安全でおいしい給食をと、いま有機給食が注目されています。10月26日に、その運動をさらに広げようと「全国オーガニック給食フォーラム」が開催されます。フランスと韓国の事例や、すでに有機給食を始めている自治体からの報告、さらにこの動きと農業や食の安全保障の意義を考えます。オンラインでも視聴できます。事前申込が必要です。
【主催】全国オーガニック給食フォーラムー有機で元気!ー実行委員会
【日時】10月26日(水)14:00ー18:20
【開催方法】東京・中野区「なかのゼロ大ホール」会場参加(定員1200名)
オンライン(ZOOM)参加(定員3000名)
【内容】第1部「オーガニック給食は世界の流れに」(韓国とフランスから)
第2部 「日本でも広かるオーカニック給食」、座談会など
【参加費】無料
*詳細はこちら
6.有機農業運動のリーダーが相次いで逝去されました
日本オーガニック会議会長、全国有機農業推進協議会理事長をされていた大和田世志人さんが8月27日に急逝されました(73歳)。水俣病問題との出会いから、鹿児島で有機農業に取り組まれました。また9月24日、埼玉県小川町で有機農業に取り組んできた金子美登さん(74歳)が逝去されました。金子さんの農場では、内外の有機農業研修生を多数育てて送り出したほか、地元集落でも有機農業を広げることに貢献しました。取り組みは、2010年には農林水産祭むらづくり部門で天皇杯を受賞しました。家族農業にとっても重要な有機農業の発展に尽くしたお二人のご冥福を祈ります。
金子さんの訃報は次の日本農業新聞のウェブに掲載されています。
◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から
さまざまな団体の情報コーナーです。イベント予定などを掲載します。お問い合わせ等は各団体に直接お願いします。また、情報の提供も歓迎します。
(1)オンライン上映会「静かな汚染、ネオニコチノイド」
【共催】一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(abt)
特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC)
【日時】10月17日(月)19:00ー20:40
【開催方法】オンライン(Zoom)
【内容】『静かな汚染、ネオニコチノイド』上映、
上映後トーク「ネオニコ問題の底を探る」
星川淳(abt代表理事)
【参加費】無料
浸透性農薬《ネオニコチノイド》は1990年代以降、主流の殺虫剤として、日本国内でもさまざまな作物の栽培に用いられています。しかし、生態系にも人体にも多くの問題が指摘されています。新作ビデオの上映とトークで問題点を考えます。
*詳細はこちら
(2)OKシードプロジェクト「ゲノム編集トマト苗配布問題に関する全国交流会」
【主催】ゲノム編集トマト苗配布問題に関する全国交流会実行委員会
【日時】10月19日(水)20:00ー21:30
【開催方法】オンライン(Zoom)
【内容】基調講演:天笠啓祐さん(遺伝子組み換え食品いらない!
キャンペーン代表)
活動報告:北海道、徳島など
【参加費】無料
サナテックシード株式会社などは2022年度から全国の福祉施設へ、2023年度から全国の小学校にゲノム編集されたトマトの苗を無償配布する計画を打ち出しています。安全性が確認されていないゲノム編集トマトの苗配布は大きな問題であるとして、これまでの各地の経験を共有し、今後の取り組みを考えます。
*詳細はこちら
(3)展示会「アグロ・イノベーション2022」
【主催】(一社)日本能率協会
【日時】10月26日(水)ー28日(金) 10:00ー17:00
【会場】東京ビッグサイト 西展示棟
【同時開催】鳥獣対策・ジビエ利活用展、草刈り・除草ワールド等
【参加費】無料(要事前登録)
農業の持つ物質循環機能を活かし、生産性との調和を意識した土づくり等を通じ「持続可能な農業」を目指すことが望まれます。また、農業における「DX」の推進、「スマート農業」の導入も力を入れなければなりません。
本展では、環境調和型農業に寄与する製品・サービスを一堂に集めます。
*詳細はこちら
(4)ほぼ10分でわかる動画「アルプス(ALPS)処理水海洋放出問題」
みやぎ生協・コープふくしまなど、海洋放出反対の署名を推進するキャンペーン事務局では、アルプス処理水の海洋放出問題について誰でも気軽に考えるきっかけとなるよう、動画を作成しました。
*動画のURLはこちら
◎編集後記
コロナ禍による生産・流通の停滞、世界的な異常気象による干ばつなどに加え、ロシアのウクライナ侵攻で、これまでにない食料危機が全世界を覆っています。国際通貨基金(IMF)が9月末に公表した報告では、全世界で8億6千万人が栄養不足状況にあり、このうち3億4500万人が深刻な食料不足に苦しんでいると警告しています。国内でも肥料や飼料、生産資材の高騰が止まらず、農業経営の継続が困難となっています。安定的な食の確保に向けた食料・農業政策の転換が必要になっています。政府は、9月29日に「食料・農業・農村基本法」を見直すための審議会を開催しました。特に食料安全保障のあり方を焦点に、今後1年程度審議を行うことにしています。検討の前提として、これまでの農政の問題点、特に小農・家族農業を軽視してきたことの反省が必要でしょう。FFPJでは、基本法見直しの状況にあわせて、公開討論会や意見書の提出などを進めることにしています。
[発行]
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン 事務局
〒173-0025 東京都板橋区熊野町47-11 2F 農民運動全国連合会気付
電話 03-5966-2224
メール info@ffpj.org
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