持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第27号】を2025年4月10日に発行しました。
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)とは
国連の呼びかけに呼応して、2019年6月に設立した市民団体です。国連「家族農業の10年」の行動計画を普及・啓発するため、国内における家族農林漁業を中心とした食料・農業・農村関連政策を提言し、国際社会が目指す「持続可能な社会の実現」に寄与する活動を行なっています。(FFPJはFamily Farming Platform Japanの略です)
メニューはこちらです。
1.4月18日に第37回講座「『有機JAS』で重イオンビーム放射線育種は認められるのか?!」開催
2.5月31日FFPJ総会とシンポ「気候危機 農林漁業の現場で起きていること」
3.2月のFFPJシンポ「2030年 農を担うのは誰か—基本計画を問う」の記録を掲載
4.新しい「食料・農業・農村基本計画」に対するFFPJの「提言」
5. 第36回講座 「牛にも人にも優しい酪農を目指して?マイペース酪農を実践する」の記録を掲載
6. CBCラジオで池上常務理事が「食料供給困難事態対策法」について解説
7. 日本農業経済学会大会のシンポジウムで池上常務理事が登壇
◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から
(1)プラスチックの問題を考える「国際プラスチック条約に科学者連合が求めるもの」
(2)給食無償化法案について考える院内集会
(3)秩父地域 自伐型林業体験研修
(4)大日本農会農業懇話会「原子力災害からの復興と営農再開」
◎編集後記
1.4月18日に第37回講座「『有機JAS』で重イオンビーム放射線育種は認められるのか?!」開催
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)の第37回オンライン講座は「『有機JAS』で重イオンビーム放射線育種は認められるのか?!」と題して4月18日に開催します。講師は、FFPJ副代表の久保田裕子さん(日本有機農業研究会副理事長)です。
秋田県は、これまで供給してきた従来品種の「あきたこまち」の種もみを2025年産米からすべて重イオンビーム利用放射線育種由来の新品種「あきたこまちR」に切り替える計画を実施しています。農水省は「あきたこまちR」は有機JAS認証を取得できると昨年7月に公表しました。
講座では、自然の摂理から逸脱して人為的に遺伝子を改変させる重イオンビーム放射線育種の問題について考えます。多くの皆さんの参加をお待ちしています。
タイトル:「有機JAS」で重イオンビーム放射線育種は認められるのか?!
日時:4月18日(金)19:30ー21:00
講師:久保田裕子さん(FFPJ副代表、日本有機農業研究会副理事長)
開催方法:オンライン(Zoom)
定員:100人
参加費:無料
申し込み締め切り:4月16日(水)
◎講師の詳しいプロフィールやお申し込み方法は以下のFFPJのウェブサイトをご覧ください。
ウェブサイトの下方に「参加お申し込み」(緑地に白抜き文字)とありますので、クリックしてお申し込みください。
2.5月31日FFPJ総会とシンポ「気候危機 農林漁業の現場で起きていること」
家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)は5月31日(土)午後に、第8回総会を開催します。総会は2部構成となり、第1部は、会員・オブザーバーのほかに、一般の方も参加できるシンポジウム「気候危機 農林漁業の現場で起きていること」を開催。第2部は、会員・オブザーバーのみで行う通常の総会となります。
シンポジウムでは、自然災害の激化、害虫・病気の発生の広がり、高温による不作、収量・品質の低下、産地の変化など年々深刻化する「気候危機」の農林漁業への影響について、専門家や農林漁業者から報告を受けます。その上で、解決策としての「家族農業」と「アグロエコロジー」の重要さについて考えます。林陽生さん(NPO法人 クライメイト・ウォッチ・スクエア理事長)による基調報告に続き、稲作、野菜・果樹、酪農・畜産、林業、漁業などの現場の状況についての報告を受けます。
日時:5月31日(土)13:30ー16:00
開催方法:オンライン(Zoom)
第1部:シンポジウム 13:30ー15:00
第2部:総会 15:10ー16:00
◎お申し込みは、以下のFFPJのウェブサイトからお願いします(下方の「登録(申し込み)フォーム」からお申し込みください)
https://www.ffpj.org/blog/20250328
※会員の方は、欠席される場合でも上記登録フォームへの記入をお願いします。
3.2月のFFPJシンポ「2030年 農を担うのは誰か—基本計画を問う」の記録を掲載
FFPJは2月21日にンポジウム「2030年 農を担うのは誰か—基本計画を問う」
を衆議院議員会館で開催しました(オンライン併用)。政府の「食料・農業・
農村基本計画」に対するFFPJの提言を紹介した後、4組5人のパネリストによる
農の担い手に関する報告・討論が行われました。。
FFPJの提言とパネリストの報告部分の要旨は下記からご覧ください。
https://www.ffpj.org/blog/20250324
4.新しい「食料・農業・農村基本計画」に対するFFPJの「提言」
FFPJは、政府が決めようとしている「食料・農業・農村基本計画」改定に対して、家族経営の農林漁業が果たしている重要な役割を再評価し、新基本計画に家族農林漁業への支援を明確に位置づける事などを求める提言を2月に発表し、2月21日に担い手問題を中心に農水省と意見交換を行いました。
◎提言全文は以下のホームページをご覧ください。
https://www.ffpj.org/blog/ffpj-4711b9d2-762c-4b67-9e22-9d1746470545
5. 第36回講座 「牛にも人にも優しい酪農を目指して?マイペース酪農を実践する」の記録を掲載
FFPJ第36回オンライン講座「牛にも人にも優しい酪農を目指して?マイペース酪農を実践する?」が1月24日に開催されました。講師は小野寺竜之介さん(釧路地区農協青年部協議会 会長)。講座では、放牧主体の酪農がどんなものなのかの紹介や経営内容、今後の見通しなどについて話されました。
講座の記録や動画は下記からご覧ください。
https://www.ffpj.org/blog/20250207
6. CBCラジオで池上常務理事が「食料供給困難事態対策法」について解説
CBCラジオ(中部日本放送)の「北野誠のズバリサタデー」にFFPJ常務理事の池上甲一さん(近畿大学名誉教授)がゲスト・スピーカーとして出演しました。3月22日(土)午前9時45分からの「今週のココ掘れニュース」という10分間のコーナーで、4月から施行される「食料供給困難事態対策法」について、その概要、狙い、問題点、対応策などについて解説しました。SNS上で同法に
対する反発が広がっていることが「北野誠のズバリサタデー」で取り上げることになった背景です。引き続き、「有事立法」としての性格を持つ同法の行方を注視しながら、発動されることがないように日本の農業・農村と家族農林漁業業の強化に向けて活動を続けることを話しました。
7. 日本農業経済学会大会のシンポジウムで池上常務理事が登壇
3月29日(土)に日本大学生物資源科学部で開催された日本農業経済学会大会のシンポジウム「新たな時代を迎える日本の食と農-ポスト新自由主義の食農経済論」において、池上甲一・FFPJ常務理事が登壇しました。報告タイトルは「『食料・農業・農村基本法』の改正にみるポスト新自由主義の度合−市民社会組織からみた評価−」です。市民社会組織としてのFFPJが、アカデミーの世界でも存在を認知されたことの証左でもあるといえます。研究界との連携によって、国際動向を視野に入れつつ、専門的かつ論理的な観点からのインプットと活動分野の拡大を期待することができます。
池上さんの資料も含め同シンポの報告資料はこちらから見ることが出来ます。
https://www.aesjapan.or.jp/meeting/148770
◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から
(1)プラスチックの問題を考える「国際プラスチック条約に科学者連合が求めるもの」
【主催】 公益財団法人 日本野鳥の会
【日時】4月17日(木)19:00—20:10
【開催方法】オンライン(Zoom)
【講師】高田秀重さん(東京農工大学教授)
【参加費】無料(先着300名)
プラスチックが生きものや地球環境に深刻な影響を与えています。2024年内の制定が目指されていた国際プラスチック条約は、各国の意見の隔たりが大きく、合意に至りませんでした。東京農工大学の高田秀重先生からプラスチック汚染を解決するための国際ルールの必要性、条約に盛り込むべき事項を解説いただきます。
*詳細はこちら⇒
https://www.wbsj.org/activity/conservation/law/plastic-pollution/seminar/plastic-event20250417/
(2)給食無償化法案について考える院内集会
【主催】全国有機農業推進協議会
【日時】5月1日(木)15:00ー18:00
【場所】衆議院第1議員会館大会議室(オンライン併用)
【参加費】無料
偏在、国会では「学校給食の無償化」が審議されています。その一方で、これまで各自治体が独自に確保してきた給食予算が削減される恐れがあります。特に地場産や有機農産物の活用が後退することが懸念されます。集会を開き、その声を政党や省庁に届けます。
*詳細はこちら⇒
https://sites.google.com/view/organicschoollunchforum/whats-new
(3)秩父地域 自伐型林業体験研修
【主催】NPO法人 自伐型林業推進協会
【日時】5月17日(土)〜18日(日)チェーンソーによる伐木等特別教育
6月14日(土)〜15日(日)作業道開設研修
各日9:00〜16:00頃まで
【場所】秩父市歴史文化伝承館、秩父郡市内山林等
【内容】実際に作業を体験しながら「自伐型林業」について学ぶ
研修全日程参加で林業用具の購入支援(秩父地域在住の方に限る)
チェーンソー、小型車両系建設機械の修了証発行
【参加費】各3,000円(募集定員15名)
小型機械を使い山にかかる負担を抑え、環境を保全しながら経済的に自立することを目指す「自伐型林業」の初心者向けの体験研修。自伐型林業に興味のある方、秩父地域に山林をお持ちの方などの参加をお待ちしています。
*詳細はこちら⇒ https://zibatsu.jp/info/event/chichibu-4
(4)大日本農会農業懇話会「原子力災害からの復興と営農再開」
【主催】公益社団法人 大日本農会、一般財団法人 農林水産奨励会
【日時】5月23日(金)14:00—16:00
【場所】TKP新橋カンファレンスセンター カンファレンスルーム13B
(東京都千代田区内幸町)
【講師】森澤敏哉さん(福島相双復興推進機構 総括復興コンサルタント)
【参加費】無料
東日本大震災、福島原発事故から14年。農地復旧、除染作業など復旧・復興の
取り組みはまだ道半ばにあります。営農再開に関する情報とデータに基づき、原
子力被災地域のこれからの農業について考えます。
*詳細はこちら⇒ https://www.dainihon-noukai.or.jp/20250307083725
◎編集後記
「農民が生活できる所得補償を!」「農と食はいのちの問題だ!」—3月30日、東京の繁華街、渋谷・原宿をトラクターが走りながら呼びかけ、全国から集まった農民や市民がのぼり旗を持ってデモ行進をしました。
「令和の百姓一揆」。約4500人が参加し、存続の危機に立たされている農業の実情を訴え、農政の抜本的な転換を求めました。約30台のトラクターに、沿道からも「かっこいい!」「頑張れ」の歓声。若者が多く集まる通りでは沿道や歩道橋から盛んな声援を受けました。
折からの米価高騰があり、農への関心も高まっているようです。これが一過性のものではなく、持続的に各地域で集会やイベント、アピール行動が続くよう一揆の実行委員会は取り組みを続けていくことにしています。
実行委員会が作成した記録動画(ダイジェスト)は以下で見ることができます。
https://youtu.be/DFCHt34F9_c?feature=shared
(市)
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〒173-0025 東京都板橋区熊野町47-11 2F
農民運動全国連合会気付
電話 03-5966-2224
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