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持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第24号】

2024年10月8日発行

持続可能な未来へ【家族農林漁業マガジン第24号】を2024年10月8日に発行しました。

家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)とは

国連の呼びかけに呼応して、2019年6月に設立した市民団体です。国連「家族農業の10年」の行動計画を普及・啓発するため、国内における家族農林漁業を中心とした食料・農業・農村関連政策を提言し、国際社会が目指す「持続可能な社会の実現」に寄与する活動を行なっています。(FFPJはFamily Farming Platform Japanの略です)

メニューはこちらです。

1.FFPJ連続講座 10月18日に「農地を守るとはどういうことか」開催

2、第32回講座 「ほんとうのエコシステムってなに?林業編 持続可能

  な森づくりってなに?」の記録を掲載

3.7月のオンライン講座「編著者と語るシリーズ第2弾 ほんとうのグロ

  ーバリゼーションってなに?」の記録も掲載

4.「地域の伝統文化・農家の手づくり漬物を守ろう」9月6日にシンポ

5.新基本計画策定に向け、FFPJが提言 9月27日に農水省との意見交換会

6.10月3日にも基本計画策定に向けた意見交換会 FFPJも参加・提言

7.アグロエコロジーに関する国際シンポジウムのご案内

◆ つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から

(1)都内中央卸売市場の「市場まつり」

(2)GMOフリーゾーン集会プレイベント第2弾

  「ゲノム編集魚って何だ? 京都府宮津市で起こったこと」

(3)SAKANA&JAPAN FESTIVAL(魚ジャパンフェス)2024 in お台場

(4)農業・農村の多面的機能の持続的発揮に向けた全国シンポジウム

◎編集後記

1.FFPJ連続講座 10月18日に「農地を守るとはどういうことか」開催

家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン(FFPJ)が毎月開いているオンライン講座の第34回講座は10月18日(金)19時から「農地を守るとはどういうことか?」と題し、早稲田大学法学部教授の楜澤能生さんにお話をいただきます。6月に改正された農地法、農振法など農地関連3法の内容も踏まえながら、農地を確保・維持するためにはどのような制度や取り組みが必要なのか。各国はどのような取り組みをしているのかなどをお話しいただきます。

タイトル:「農地を守るとはどういうことか 欧州ドイツ語圏諸国、中国と

      日本の取り組みを比較する」

日時:10月18日(金)19:30ー21:00

講師:楜澤能生さん(早稲田大学法学部教授)

開催方法:オンライン

定員:100人

参加費:無料

申し込み締め切り:10月16日(水)

◎講師の詳しいプロフィールやお申し込み方法は以下のFFPJのウェブサイトをご覧ください。

ウェブサイトの下方に「参加お申し込み」(緑地に白抜き文字)とありますので、クリックしてお申し込みください。

2、第32回講座 「ほんとうのエコシステムってなに?林業編 持続可能な森づくりってなに?」の記録を掲載

FFPJ第32回講座、編著者と語るシリーズ第3弾「ほんとうのエコシステムってなに?林業編 持続可能な森づくりってなに?」が8月23日に行われました。佐藤宣子さん(九州大学大学院農学研究院教授)、齋藤暖生さん(東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林樹芸研究所所長)、上垣喜寛さん(FFPJ副代表、自伐型林業推進協会事務局長)が、暮らしを支える林業や森林からの恵み、「自伐型林業」の可能性などを語りました。

講座の記録や動画は下記からご覧ください。

3.7月のオンライン講座「編著者と語るシリーズ第2弾 ほんとうのグローバリゼーションってなに?」の記録も掲載

第31回講座、編著者と語るシリーズ第2弾「ほんとうのグローバリゼーションってなに?」が7月20日に開催されました。池上甲一さん(FFPJ常務理事、近畿大学名誉教授)、斎藤博嗣さん(FFPJ常務理事、一反百姓「じねん道」)、田村梨花さん(上智大学教授)が語り合いました。

講座の記録と動画とは以下です。

4.「地域の伝統文化・農家の手づくり漬物を守ろう」9月6日にシンポ 

食品衛生法の改正により、全国各地の直売所や道の駅などで販売される農家の手づくり漬物が激減しています。これまでは保健所への届け出だったものが、許可制度になったことで、伝統の手づくり漬物を守り伝えてきた高齢者農家等が辞めざるをえなくなっているのです。日本有機農業研究会は、9月6日、国会議員会館で「地域の伝統文化・農家の手作り漬物を守ろう」とシンポジウムを開催。地域に根ざした農と食の伝統である漬物文化を守ることの意味を多方面から捉え直し、農家の手づくり漬物にみられる小さな農家の農の営みこそが農山村を魅力ある未来につなぐことができるとアピールしました。

厚生労働省と農林水産省の担当者も出席しました。FFPJはシンポジウム開催に協力しました。

シンポジウムの資料と報告はこちらに掲載されています。

動画はこちらです。

5.新基本計画策定に向け、FFPJが提言 9月27日に農水省との意見交換会

改正食料・農業・農村基本法にもとで、来年3月に作られる基本計画策定に向けて、農林水産省との意見交換会が9月27日、農水省講堂で開催されました。主催は全国有機農業推進協議会。FFPJを代表して、池上甲一常務理事が出席し、多様な担い手を農業生産の担い手としても位置付け生産政策の対象にすることなど、以下の9項目の提言を行いました。

1. 農業の担い手の幅を拡充すること

2. 国際的な食料・農業政策の枠組と対応する国内政策を実施すること

3. 食料安全保障に関する政策の具体化・詳細化

4. 食農政策会議(食農政策市民会議)の設置

5. 国民からの意見を把握するために、パブコメ制度を内容のあるものに変更するとともに、現代風「目安箱」のような農と食の政策提言を受け付ける仕組み

6. 価格政策よりも財政負担による直接所得補償を優先

7. 直接支払制度の再設計と補助金制度の見直し

8. スマート農業と農民の情報主権

9. 統計制度の再検討と充実

*提言の資料はこちら⇒ https://www.ffpj.org/blog/20241001

6.10月3日にも基本計画策定に向けた意見交換会 FFPJも参加・提言

「環境と調和のとれた食料システムの確立」の実現に向け、有機農業及び持続可能な農業や環境、生物多様性に関心をもつ方々と、農水省担当者との意見交換会が開催され、基本計画へ盛り込むべき事項や、民間が果たす役割について議論しました。日本オーガニック会議が主催し、産業貿易センター浜松町館で開催。FFPJを代表して、池上甲一常務理事が生物多様性保全の観点から基本計画への提言を行うとともに、「生物多様性を強化する直接支払いの導入と設計」などを提案しました。

*提言の資料はこちら⇒ https://www.ffpj.org/blog/20241004

7.アグロエコロジーに関する国際シンポジウムのご案内

地域農林経済学会主催・日本有機農業学会後援の国際シンポジウムが下記の要領で開催されます。FFPJの関根常務理事(愛知学院大学)が企画・運営・司会を務めます。ふるってご参加ください。情報拡散も歓迎いたします。

テーマ:政策および実践におけるアグロエコロジーの普及

    −われわれの研究・教育システムを転換する−

日時:10月27日(日)午前10時から12時半

会場:立命館大学・衣笠キャンパス 存心館 ZS310教室

   オンライン(Zoomミーティング)併用

使用言語:英語

参加費:【現地参加】会員(地域農林経済学会・日本有機農業学会)3000円

    非会員 4000円、 学生(会員資格を問わず) 1000円

    【オンライン参加】 無料

参加申込:10月18日締切

こちらのリンクからお申込みください

プログラムの詳細

要旨・報告者プロフィール

国際シンポジウムの内容は、来年3月発刊予定の学会誌の特集号に掲載され、オープンアクセスで読めるようになる予定です。

◆つながりカフェテリア さまざまな団体の情報から

さまざまな団体の情報コーナーです。イベント予定などを掲載します。お問い合わせ等は各団体に直接お願いします。また、情報の提供も歓迎します。

(1)都内中央卸売市場の「市場まつり」

【主催】各市場の実行委員会等

【日程】〈東京都〉

 10月13日(日):北足立市場〔青果・花き〕

 10月19日(土)ー20日(日):食肉市場〔食肉〕

 10月20日(日):豊島市場〔青果〕

 10月20日(日):世田谷市場〔青果・花き〕

 10月27日(日):板橋市場〔青果・花き〕

 11月3日(日):豊洲市場〔青果・水産〕

 11月17日(日):淀橋市場〔青果〕

 11月17日(日):葛西市場〔青果・花き〕

 〈その他〉

 11月 2日(土):川崎北部市場〔青果・水産・花き〕

 11月17日(日):横浜市場〔青果・水産〕

 普段は食のプロの取引の場となっている卸売市場が一般開放され、様々な催しが行われます。食卓を陰で支えている卸売市場へ行ってみてはいかがですか

*詳細はこちら⇒

(2)GMOフリーゾーン集会プレイベント第2弾「ゲノム編集魚って何だ? 京都府宮津市で起こったこと」

天橋立がある京都府宮津市にはリージョナルフィッシュ社が開発したゲノム編集によって遺伝子操作されたトラフグ(ゲノム編集魚)の養殖場があります。宮津市はこのゲノム編集トラフグを、ふるさと納税の返礼品にしました。またリージョナルフィッシュ社は全国各地に養殖施設を新設しています。 みんなで私たちの大切な食べもののことを考えてみませんか?

*詳細はこちら⇒ https://gmo-iranai.org/?p=4843

(3)SAKANA&JAPAN FESTIVAL(魚ジャパンフェス)2024 in お台場

【主催】SAKANA&JAPAN FESTIVAL実行委員会

【日時】11月1日(金)ー4日(月・休)

【会場】江東区お台場青海地区特設会場(臨海副都心青海R地区)

 栄養豊富な「魚食」の活性化を目的に開催している日本最大級の魚介グルメ

フェスティバル。旬で新鮮な魚介を使った海鮮丼や全国各地の漁師飯、郷土料

理のほか、海鮮ラーメンや海鮮パエリアなど和洋中の魚介グルメが味わえます。

(4)農業・農村の多面的機能の持続的発揮に向けた全国シンポジウム

【主催】全国土地改良事業団体連合会 土地改良研究所企画研究部

【日時】11月27日(水)ー28日(木)

【会場】砂防会館別館1階(東京都千代田区平河町2−7−4)

   オンライン併用

【内容】講演「田んぼダムのすすめ」「倉敷市における『たんぼダム』の取組

  「世界かんがい施設遺産の広報活動と立梅用水が進める農村RMO」

  「私達は『田んぼダム』を見つめて何を語っていくべきか?」

  「広域組織ひとつでたすけあう地域のちから・つながる未来」

   パネルディスカッション 

 「田んぼダム活動を推進するために〜普及・拡大に向けて取り組むべき課題」

【参加費】無料:定員350名(オンラインとの合計)

 多面的機能支払の活動に関する理解促進や、地域資源の保全・活用の推進のため、「田んぼダム」の取組事例の紹介、農業遺産や地域資源を活用した広報活動など、地域の活性化について知見を深めるプログラム。

*詳細はこちら⇒ 

◎編集後記

 本メルマガでも紹介している9月27日の「食料・農業・農村基本計画」に対する意見交換会で、主催の全国有機農業推進協議会の下山久信理事長は冒頭、「世界的な食料不安の中、農業従事者や農地の急減など、大変な事態に直面している。こうした食と農の危機的状況を招いた総括と反省が必要だ」と述べました。同日、自民党総裁に選出された石破茂議員の講演を以前聴いたことがあります。「農業をやる人が減って、自給率が下がるのは政治が悪いからだ」と明快に語っていました。果たして、今でもそう思っておられるのか。衆議院総選挙を前にぜひ、聞いてみたいものです。(市)

[発行]家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン 事務局

    〒173-0025 東京都板橋区熊野町47-11 2F

      農民運動全国連合会気付

      電話 03-5966-2224

      メール info@ffpj.org

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